令和4年度福島県県内避難者・帰還者心の復興事業
「気軽に楽しむ日本茶交流会(第2回)」を実施しましたのでご報告します。

1.開催日令和4年12月4日(日)
2.時 間:午後2時~4時
3.場 所:花の写真館(福島市写真美術館)
4.講 師:日本茶インストラクター 杉浦 千影 さん
5.参加者:7名(避難者1名、村外1名、講師1名、講師補助2名、事務局2名)

6.交流内容
9月に行った日本茶交流会の2回目です。新しく2名(避難者、元飯舘村民)の方が参加されました。
日本茶(玉露、煎茶、芽茶、粉茶、焙じ茶、玄米茶等)の種類と特徴、煎茶の淹れ方を教えていただいた後、先生が用意してくださった「煎茶(普通蒸し)」を、先生の手本を見ながら、各自淹れてみました。
一煎目は、約70度。「うまみ、かおり」を楽しみ、
二煎目は、約85度。「しぶみ」を楽しみ、
三煎目は、約95度。「にがみ」を楽しみました。

温め(70度くらい)で淹れると「テアニン」の甘味、うまみ成分が抽出され、癒し効果がある。
熱め(80度以上)で淹れると「カテキンやカフェイン」の苦みが抽出され、脳活性化・虫歯予防・食後の血圧・血糖の上昇を抑える効果がある。
お茶の淹れる温度によって、味も色も、効果も変わることを学びました。

今回は、「抹茶、粉茶、粉末茶(粉末)、粉末茶(フリーズドライ)、ペットボトルのお茶」の違いについても説明がありました。
また、「茶がらの利用方法」についても教えていただきました。
・茶がらをそのまま皿に移し、冷蔵庫の脱臭に。その後、乾燥してから、下駄箱等の消臭に。最後は、植木や庭に肥料としてまく。
・茶がらを包丁で刻み、塩を少々いれ、ご飯に混ぜて食べるととても美味しい。
・箸休めに、茶がらと鰹節とめんつゆを混ぜたものも良いですよ。など
捨てるところがない茶がら。今までもったいないことをしていましたね。

最後に、先生から「お茶の楽しみ方」を教えていただきました。
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「茶の間」という言葉があるように、お茶は生活に密着していました。
お茶を淹れる時間を、誰かと一緒に楽しんで欲しい。
夫婦が、親子が、人と人とが向き合う時間となり、有意義な時間を過ごすことができます。
もちろん、一人でもゆっくりとお茶を楽しむことによって癒されます。
お茶は、日常的であり、飾らないものです。ぜひ、自宅でも楽しんでください。
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「日本茶」の交流会、学ぶところがたくさんありました。
開催して良かったです。先生ありがとうございました。

7.事務局感想
1回目の交流会後、福島市内のお茶屋さんで、急須とお茶を購入しました。「日本茶」を楽しみたい!と思ったからです。
今回の交流会も勉強になりました。
お茶の淹れ方だけでなく、お茶の種類から、どうして〇〇になるのかなど、理由から説明があったので、とても分かりやすかったです。
もっともっと、日本茶を楽しみたいと思いました。
今回も最後に、「日本茶を淹れるひととき」の大切さを教えていただきました。
1回目の後、我が家では、煎茶を飲む機会が増えました。
淹れる温度を変え、三煎楽しみます。
「お茶飲む?」から飲み終えるまで、約15分程度ですが、夫婦で話すその時間は今までなかったので、とても貴重な時間と感じています。
日本茶効果ですね。
来年の5月末頃には、「新茶を楽しむ交流会」を村民と一緒に楽しみたいですね。
そう思うと、今からワクワクしています。

 

参加者アンケート結果

1)事業の内容は有意義でしたか
回答2名中1名 有意義だった
回答2名中1名 普通
・しっかりした淹れ方が学べて良かった。自分のお茶と違ったです。専門的になると自分はそこまで達していない。
・お茶の甘味、しぶみ、にがみを感じれたのが、良かった。もらったお茶があるので、冷茶にもチャレンジしたいと思います。

2)つながり作りや生きがいを持つために役立ちましたか
回答2名中1名 役立った
回答2名中1名 未記入
・基本が学べる事は、ちょっと楽しい。
・お湯をさまして、ゆっくり、ゆったりとした気持ちで、おもてなしが出来るところを試してみたいです。

3)今後、やってみたい、体験したいと思うことがあれば教えてください。
・料理教室(ドレッシングとか、ソース作りとか)
・果物の酵素ジュースの作り方